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川原井(かわらい)の里山

里山とは?

里山は多くの人間が関わることで、その多様性が維持されてきました。 伐採利用と再生によって形成される樹林の多段階の林齢構成、森林構造が様々な生息環境を創出し、結果として多くの動物・植物を育む場所(生物多様性)になっているのです。
夏の田園
秋の田園

川原井の里山

私たちが活動している川原井の里山は、大月川流域を中心とする川原井地区にあります。流域単位でまとまった里地・里山として千葉県袖ヶ浦市域内では唯一の場所です。

近年の森林の手入れ不足は、林内植生の単調化、無植生化を招き、林地保全の面からみると、表土侵食や崩壊の危険性を高めているといえます。これはスギ・ヒノキ植林の人工林ばかりでなく、増大する竹林、ササが密生し、ツル植物が繁茂する広葉樹二次林でも同様のことが言えます。また、砂採取跡地は急斜面の草地や荒地になっており、安定する樹林への改善が求められています。

川原井の谷津の農地や湧水環境も周囲の樹林と一体となって保全されてきた経緯があります。しかし、この地域でも高齢化や後継者不足などによって耕作放棄が進みつつあります。