自然葬や散骨
自然葬
自然葬とは、お骨が自然に帰ることを主眼にした葬送の方法で、代表的なものに、樹木葬や海洋葬などがみられます。近年の、価値観の多様化や自然回帰の考え方などに伴い、自然葬を選択肢として考える方が増えています。真光寺の樹木葬墓地も、自然葬の一つです。
自然葬が広がる背景
お骨は家代々のお墓で護っていくものという考え方が当たり前だった時代から変化し、墓石を建てて墓地を造っても護る人がいない・・・。
少子化で、お子さんがいらっしゃらない方や、女のお子さんだけで嫁いでしまったという方。子供はお墓のある田舎から遠く離れた都市で生活していて、お墓を護るために戻ってこないという方々は子どもたちにお墓の負担をかけたくないという思いから、継承するためのお墓を作りたくない、作れないという問題を抱えることになります。
一方で「千の風にのって」が流行したように、自然に帰るという考えが多くの方々に支持されるようになり、葬送の自由が多くの方に受け入れられている現在では、そもそもお墓の継承を前提としない葬送のあり方である自然葬を選択される方が増えてきているのです。
里山再生を目指す真光寺の自然葬
千葉県北部は下総台地など、比較的平坦な地形が広がっていますが南部はなだらかな丘陵地が広がっています。袖ケ浦市にある真光寺周辺はちょうど、平地と山間地域の中間(中山間地域)にあたり、古くから「里山」として農林業の生産地となってきました。しかしながら全国的に里山が荒廃している状況と同様に、真光寺周辺も耕作放棄された土地が増えるようになってきています。
現在、「里山」の持つ豊かな生態系に目が向けられています。真光寺では、境内の三千坪に及ぶ丘陵地を、1996年(平成8年)より周辺の植生に配慮しながら、植林を行うなど付近の自然と連なる里山に戻していくことを目指して活動しています。2006年、その敷地を保全し、さらに管理を促すために真光寺の自然葬として樹木葬墓地を開設しました。