施設紹介・伽藍
境内
平成18年9月、真光寺は開創から450年を迎えました。これを記念し、これまで実践してまいりました宗教活動をより充実させていくため、有縁の方々のご協力を得て新しい伽藍の整備を行いました。
平成20年に竣工した伽藍は、山門、仏殿、食堂、書院、観音堂、庫裡から成ります。ついで平成28年に夕照庵、令和2年に慈嶽堂(薬師堂、坐禅堂)が加わり、現在の寺容が整いました。
山門
寺院への入り口の門。真光寺の山門には、山号「瓦谷山」(がこくさん)の銘が掲げられています。この銘は、上総の高野山と呼ばれた真如寺二十五世、寛巌春登禅師の揮毫です。真光寺周辺には寺の台遺跡という平安時代の遺跡があり、開山当時に多くのカワラケ(素焼きの土器)が出土したことから瓦谷山の名がつけられたと言われています。
仏殿
お寺の中心となる建物で、山梨県の国宝、清白寺仏殿を模しています。当山の主である、ご本尊、釈迦牟尼仏をご安置しています。ご自由にお参りください。
慈嶽堂(薬師堂、坐禅堂)
真光寺450年記念事業に大きく貢献され、当山中興開基である、東京四谷の東長寺三十三世、慈嶽和夫大和尚の号を冠したお堂です。2階建てで、1階は坐禅堂、2階は薬師堂となっています。
薬師堂は法事、法要に使用する他、縁の会会員の位牌棚が置かれています。
食堂
食堂とは台所と寺務所、集会所のある建物です。法事の後席はじめ、会合などに使います。お参りの際にはお弁当を広げていただくこともできます。お気軽にご利用ください。
書院
三間続きの和室のある建物です。各部屋は、法事の控え室や後席の会場として使用することができます。また、真光寺をご葬儀の会場とされる場合にはこのお部屋をご使用いただけます。 建築は京都の大徳寺龍源院の方丈を模しています。
観音堂
縁の会会員の位牌堂です。授戒された方々のお位牌が並びます。法隆寺斎殿を模しています。
夕照庵
写経会などの他、法事の控室や後席、休憩室として利用できます。小さなお葬式の会場にも使用します。
真光寺の仏様
本尊 釈迦牟尼仏立像(仏殿)
約350年前、江戸時代の中期に製作されたお釈迦様の立像です。もとは阿弥陀仏であったものを明治時代、廃仏毀釈の際に手の印相をかえてお釈迦様としたようです。木更津仏師の作といわれ、やわらかいお顔立ちが印象的な仏様です。
脇侍 観音菩薩立像(仏殿)
かつて阿弥陀仏であったご本尊の脇侍として据えられた仏様です。観音菩薩は宝冠に化仏を付けているのが特徴で、手には水瓶又は蓮華を持っている場合が多いようです。修復前は左手に何かを持っていた様子のみ伺える状態でしたが、修復において蓮華をお持ちになりました。
脇侍 勢至菩薩立像(仏殿)
観音菩薩と共に阿弥陀仏に仕える仏様です。大勢至菩薩とも呼ばれ、衆生の無知を救う仏の智慧を表します。名前の通り、足をひと踏みするだけで、三千世界はもとより、大魔王の宮殿さえも揺るがすといわれています。
薬師瑠璃光如来(薬師堂)
450年記念事業にて新しく拝請した仏様です。左手に薬壺を持っておられ、その中には仏法という妙薬が入っており、無明の病苦から人々を救うとされています。
脇侍 四天王、十二神将
四天王、十二神将は共に「天部」とよばれる仏教を守る仏様です。特に十二神将は薬師如来をお守りする仏様です。
鷹山厳招禅師像(薬師堂)
真光寺を開山された上総の高野山と言われた真如寺の八世、鷹山厳召禅師の像です。周囲のお位牌は歴代住職のお位牌です。
雲中供養菩薩
当山で開催される木菩りの会(仏像彫刻教室)生徒の作です。国宝、平等院雲中供養菩薩像を参考に制作されています。
薬師瑠璃光如来坐像(書院)
薬師は現代語では医者になります。過去、病に苦しむ人々は薬師を信仰することで心の安らぎを得てきました。上総の国でも薬師信仰が広く行われ、今日でも人が亡くなると地域の寺院に薬師参りをする風習がのこっています。当山における信仰の核となる仏様です。
地蔵菩薩(書院)
お地蔵様はいつでも、どこでも、誰でも救いの手を差し伸べてくれる仏様です。閻魔大王の化身ともいわれています。地蔵の地とは大地の意で、様々な恵みが私たちを潤してくれていることを象徴する仏様です。
観音菩薩像(観音堂)
世間の人々を救う仏様です。救いによっても様々なお姿、相になる仏様と言われています。いろいろなご縁があり、様々な相の観音様が集う場所になりました。
文殊菩薩像(坐禅堂)
三人によれば文殊の知恵と言うように、智慧(知恵)をつかさどっている仏様です。修行道場である坐禅堂の中心にいらっしゃいます。