お坊さんの仕事
お坊さんの仕事と言えばなんでしょうか?
お葬式でしょうか?
お寺もいろいろありますので、お葬式ばかりやっているお寺もありますが、
当山では少し様子が違います。
主たる仕事・・・
それは土木工事。
禅僧の何でも自分でやるがコンセプトの当山ではあらゆる工事も例外ではありません。
真光寺境内はもとは山ですから、人の利用にふさわしくない箇所もちらほらとあります。
そんな箇所を修繕したり、新たに切り開いて檀信徒の方のために供与するのが
私たちの大事な使命です。
そのたびに外注にだすような布施の使い方では永遠と続くことが
期待される宗教法人の経営としてはNGなわけで、そんな理由から
今日は自分たちでやる、コンクリート打設の日となりました。
その前日の晩、職員全員にメールが来ました。
「これまでの努力が報われるか否かの分かれ目である。皆、気合を入れてかかるべし。」
12m3という真光寺では大規模な工事になるということで
職員全員に召集がかかり、屈強な僧侶からひ弱な事務職まで生コン打設に肩を並べたのでした。
生コンを打設する型枠は空いた時間を利用して、住職はじめ
心得のある職員によって事前に大工仕事が済ませてあります。
こまごまとした修繕仕事を何度もしているうちにだんだんと
技術が進歩しているので大したものだと自画自賛。
住職による、生コンから気泡を抜き、骨材をしずめ、荒くならすべし。のレクチャー
木のトンボも手作りです。泣けてきます。
待望のミキサー車が来ました!
この日、ミキサー車の予約が3時からになってしまったので、日没まで時間がありません。
各位、入念なシミュレーションのもと速やかに自発的に工事を進めるべし。
との命令がくだされ、コンクリートを各自こねくりまわします。
やはり、すっかり夜になってしまいました。
投光器がないので、車のライトやスマホのライトで手元を照らしながら
仕上げを進めていきます。この日、日中の気温は10℃を超えて
汗ばむくらいでしたが、夜になると末端まで冷えて、かじかむ手で
コテをあてていきます。どうか上手くできていますように・・・ 合掌