七日法要
6月の月例供養式を開催いたしました。
いつものようにご供養の式と精進料理です。
職員も同席しながらのお昼ですが、
「いつもブログみています」
ととてもうれしいお言葉。
頑張って更新しなければ、と思いを新たに。
さて、いつものお昼には僧侶と職員による精進料理を
ふるまっている次第ですが、そのお作法について。
真光寺では禅修行で僧侶が口にする精進料理と作法を簡略化して
体験していただいています。「いただきます」の前にお経を少し。
「五感の偈」というお経(正確には偈文)になりますが、
この食事が何のためかを短いお経でお勉強します。
一 功の多少を計り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。
二 己が徳行(とくぎょう)の全欠を[と]忖(はか)って供(く)に応ず。
三 心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。
四 正に良薬を事とすることは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。
五 成道(じょうどう)の為の故に今この食(じき)を受く。
なんとなく、意味がお分かりいただけるかと思います。
さて、毎回、初体験の方を驚かせるのはお片付けです。
禅寺では食事の済んだ器にお湯を注ぎ、器(応量器とよばれるスタックできる便利な器)
を全てきれいにタクアンでこそぎ洗います。
真光寺ではお茶をご準備していますので、皆さまにはお茶で
洗ってみる体験をおすすめしております。
「あら、タクアンたべちゃった」
との声が響くなか、つぎつぎに洗いながら最後にお茶を飲み干します。
この味が、おいしいとは無縁のなんともいえない、妙味となり、
調味料の不思議を思いながらごちそうさまとなります。
毎月のことながら、食事をきちんといただくことで
日々の暮らしがリセットされる瞬間です。
精進料理は七日法要の他にも
聖典講読の会、戒名を考える会で味わうことができますので、
是非ご参加ください。