団参旅行記2

団参旅行記に続きその二日目の記録です。

この日は中尊寺から気仙沼へとういう行程です。

まず中尊寺。

あまりに有名な金色堂。

世界遺産、国宝第1号に期待が高まります。

奥州藤原、平泉、義経伝説・・・日本の歴史でもミステリアスな時代で、

今は地方となった東北になぜこれほどの富が集まったのかと

歴史と地理と人の往来の不思議を思い、一度見たかったお堂です。

写真は金色堂を繭のように守るお堂です。お堂を守るお堂があるという時点でしびれます。

明らかに価値があるものがそこにあるのだ!という期待感がたまりませんでした。

残念ながら、写真撮影はできないということで、そのものは

掲載できませんが・・・金ピカでした、とにかく金ピカかつ、緻密でした。

もう、見るしかないと思います。

となりの方の「ハァ〜〜〜〜」というため息ともとれない声が聞こえると思います。

住職曰く、「ディズニーランドやな」でした。昔のエレクトリカルパレード。

自然光だけなのに電飾パラダイス以上のものが表現されている、素晴らしいお堂でした。

 

中尊寺は金色堂の他にその境内の美しさにも驚きました。

大勢の観光客が参拝するに耐える、見事な整備状況でした。

国宝というのはすごいもんだな・・・と寺院従業員としては思い知らされる境内でした。

 

さて、場所は気仙沼の清涼院というお寺。

ここは当山とゆかりある地方寺院の一つです。今回の団参旅行の本文は

この清涼院にあります。このお寺は東日本大震災の際に

避難場所として活用されたお寺で、境内に避難された方や物資やら

自衛隊の方々やらが一時期救済のために集合した場所で、来山した目的は

震災で命を落とした方々の7回忌法要を修行するというものです。

ご供養ののち、清涼院住職より法話をいただきます。

当時のご苦労されたお話の中でも、「電気が通らなかったときには

皆が一つの灯に集まり、苦労を忍び、悩みを聞き、

酒を飲み交わした。しかし電気が通ったときに皆がそれぞれ自分の場所に帰ってしまった」

というお話が印象に残りました。

人の心の通い方のありように、なんともいえない教訓を感じました。

清涼院さんはあらゆる檀信徒のご希望にそうために樹木葬も

開設されています。

海が良く見える墓地です。

清涼院さんを拠点として「はまわらす」というボランティア活動が

行われています。これは震災で海が恐ろしくなってしまった

子供達をまた、海に親しめるように、という動機からスタートした活動ということです。

はまわらすホームページ 

 

 

 

 

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